EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)への転職を目指す方に向けて、転職難易度・選考フロー・面接の特徴・求められるスキル・具体的な対策方法を網羅的に解説します。
この記事でわかること
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の転職難易度(A(高い)※EYパルテノンはS(最難関))と選考倍率
- 中途採用の選考フロー(書類→筆記→面接)の詳細
- 部門別の面接の特徴と出題傾向
- 求められるスキルと各スキルの重要度
- 合格するための具体的な対策方法
- 中途で採用されやすい出身企業・バックグラウンド
- 転職エージェントの活用法
EYストラテジー・アンド・コンサルティングとはどんな会社?
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、世界4大会計事務所「BIG4」の一角であるEY(アーンスト・アンド・ヤング)グループの日本法人の中で、コンサルティング・アドバイザリー事業を担う法人です。
2020年にEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングから組織再編して現在の形になりました。
公式HP https://www.ey.com/ja_jp/about-us/ey-strategy-and-consulting
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2020年(組織再編) |
| 本社 | 東京・日比谷 |
| 従業員数 | 約4,000名 |
| 事業内容 | 経営コンサル・IT導入・M&A・リスク管理・サイバーセキュリティ |
EY Japan グループの構成
| 法人 | 業務内容 | 年収水準 |
|---|---|---|
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC) | コンサル・アドバイザリー | 高い |
| EY新日本有限責任監査法人 | 法定監査 | 中〜高 |
| EY税理士法人 | 税務コンサルティング | 中〜高 |
| EY弁護士法人 | 法務コンサルティング | 中〜高 |
EYSC内の主要部門と年収差
EYSCの中にも複数の部門があり、年収水準に差があります。
| 部門 | 業務内容 | 年収の特徴 |
|---|---|---|
| EYパルテノン | 戦略コンサルティング・M&A戦略・DD | EYSC内で最も年収が高い。Strategy&やモニター デロイトと同ポジション |
| ビジネスコンサルティング | 業務改革・組織変革・サプライチェーン | 標準的なBIG4年収水準 |
| テクノロジーコンサルティング | DX推進・IT導入・ERP | IT人材は需要が高く年収も安定 |
| ピープル・アドバイザリー・サービス | 人事・組織開発・チェンジマネジメント | HR領域に特化。WLBが取りやすい |
| リスクコンサルティング | 内部統制・コンプライアンス・サイバー | 安定した需要。セキュリティは年収上昇傾向 |
EYパルテノン(戦略部門)
EYパルテノンは、2020年にEYがパルテノングループを統合して設立された戦略コンサルティング部門です。EYSC内では最も年収が高く、BIG4の戦略部門の中ではStrategy&やモニター デロイトに並ぶポジションにあります。
転職難易度:A(高い)※EYパルテノンはS(最難関)
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の転職難易度は**A(高い)※EYパルテノンはS(最難関)です。中途採用の選考倍率は10〜20倍(パルテノンは30倍以上)**と推定されます。
BIG4の一角。2020年に組織再編して現在の形に。近年は給与テーブルの引き上げと中途採用の拡大を積極的に行っており、BIG4の中で最も勢いのあるファーム
中途採用の選考フロー
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 書類選考 | 履歴書・職務経歴書 | 応募部門とのマッチ度 |
| ② 適性検査 | Webテスト(SPI系) | 基本的なSPI対策で対応可能 |
| ③ 1次面接 | マネージャークラスとの面接(約45分) | 簡易ケース+フィット面接 |
| ④ 2次面接 | シニアマネージャー〜ディレクタークラスとの面接 | より深い面接。専門性の確認 |
| ⑤ 最終面接 | パートナークラスとの面接 | 「EYで何を実現したいか」。パーパスへの共感 |
※EYパルテノン(戦略部門)の場合は本格的なケース面接が実施されます。
選考期間の目安
書類応募から最終面接の結果が出るまで、通常1〜2ヶ月かかります。BIG4は面接のスケジュール調整が比較的柔軟で、在職中の転職活動にも対応しやすいです。
部門別の面接の特徴と出題傾向
EYSCの面接はPwCと同様に部門によって大きく異なります。
EYパルテノン(戦略部門)の場合:
- MBB・Strategy&に準じる本格的なケース面接
- M&A戦略・DD(デューデリジェンス)関連のケースが出やすい
- EYパルテノンはM&A・トランザクションに強みを持つため、財務的な視点も求められる
ビジネスコンサルティング部門の場合:
- 簡易ケース+フィット面接が中心
- 業務改革・組織変革・サプライチェーン等の実務経験の深掘り
- 「EYのパーパス(Building a better working world)」への共感が問われる
テクノロジーコンサルティング部門の場合:
- 技術面接が中心。ケース面接はほぼなし
- ERP(SAP等)・クラウド・データ分析の技術力
- DX推進プロジェクトの実務経験
ピープル・アドバイザリー・サービスの場合:
- HR・組織開発の専門面接
- チェンジマネジメント・人事制度設計の経験が評価される
リスクコンサルティング部門の場合:
- 内部統制・コンプライアンス・サイバーセキュリティの専門知識
- 監査法人出身者が多い部門
求められるスキルと重要度
| スキル | 重要度 | 詳細 |
|---|---|---|
| 論理的思考力 | ★★★★☆ | パルテノン志望ならMBB並み。他部門は基本レベル |
| プロジェクト経験 | ★★★★★ | 業務改革・IT導入・DX推進の実務経験 |
| パーパスへの共感 | ★★★★☆ | EYは「Building a better working world」を非常に重視。社会貢献・ESGへの関心 |
| コミュニケーション力 | ★★★★☆ | カウンセラー制度があり、対人スキルを重視 |
| M&A/財務知識 | ★★★☆☆ | パルテノン志望者は必要。DD・バリュエーションの基礎 |
| 英語力 | ★★★☆☆ | あると有利。パルテノンはビジネスレベル推奨 |
中途で採用されやすい出身企業・バックグラウンド
SIer・BIG4他社・アクセンチュア・事業会社のIT/DX部門・金融機関(パルテノン志望者)・監査法人(リスクコンサル志望者)。コンサル未経験者も門戸あり。近年は中途採用を積極拡大中
合格するための具体的な対策
- EYのパーパス「Building a better working world」を深く理解:面接でほぼ確実に問われる。表面的な理解ではなく、自分の経験と結びつけて語れるか
- EYパルテノン志望ならM&A関連のケース対策を重点的に:DD・バリュエーション・シナジー分析のケースが出やすい
- ビジネスコンサル志望ならフェルミ推定15〜20問+前職経験の整理:ケースの難度はBIG4標準レベル
- ESG・サステナビリティへの関心をアピール:EYはBIG4の中で最もESG・社会貢献を重視するファーム
- EYが近年急成長している背景を理解:給与テーブルの引き上げ・中途採用の拡大・組織再編(2020年)など
- 「カウンセラー制度」を志望動機に活かす:PwCのキャリアコーチに相当する制度。長期的なキャリア支援が魅力
- ボランティア休暇等の独自制度を把握:EYの社会貢献へのコミットメントを理解
EYSCが今「狙い目」である理由
BIG4の中でEYSCが転職先として今注目される理由は以下の通りです。
- 給与テーブルの引き上げ:デロイト・PwCとの年収差を縮小するため、近年ベースアップを実施
- 中途採用の積極拡大:組織の急成長に伴い、採用を大幅に増やしている
- BIG4の中では後発ゆえの成長余地:2020年の組織再編以降、急速にプレゼンスを拡大中
- ESG・サステナビリティの需要急増:EYが最も強みを持つ領域。今後さらに需要が拡大する見通し
「BIG4に入りたいが、デロイト・PwCは競争が激しい」と感じる方にとって、EYSCは穴場的な選択肢と言えます。
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転職エージェントの活用法
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)のようなBIG4への転職では、コンサル業界に精通した転職エージェントの活用が成功率を大きく左右します。
おすすめのエージェント
| エージェント | 特徴 |
|---|---|
| ムービン・ストラテジック・キャリア | コンサル転職に29年以上の実績。ケース面接対策が手厚い |
| アクシスコンサルティング | コンサル業界特化。BIG4への内定実績トップクラス |
| MyVision | コンサル特化。BIG4への支援実績が豊富 |
| JACリクルートメント | 外資系・ハイクラスに強い大手エージェント |
| ビズリーチ | スカウト型。EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)のリクルーターからの直接アプローチも |
エージェント活用のポイント
- 複数のエージェントに登録:1社に絞らず3〜5社に登録して情報量を最大化
- BIG4の非公開求人にアクセス:特にKPMG・EYは非公開求人が多い
- ケース面接の模擬練習を依頼:コンサル特化エージェントはケース面接の練習を提供してくれる
- 年収交渉を任せる:BIG4の年収はオファー時の交渉で数十万〜数百万円変わることがある
- リファラル(社員紹介)も並行:BIG4は社員紹介での入社が非常に多い
不合格だった場合のキャリア戦略
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の選考に不合格だった場合でも、以下のキャリア戦略が考えられます。
| 戦略 | 詳細 |
|---|---|
| BIG4他社を受ける | 4社で選考基準・難易度が異なる。1社に落ちても他社で受かるケースは多い |
| アクセンチュアを受ける | BIG4よりやや門戸が広い。コンサル経験を積んだ後にBIG4に再挑戦も可能 |
| 中堅コンサルで経験を積む | ベイカレント・アビーム等で2〜3年経験を積んだ後にBIG4に再挑戦 |
| 現職でスキルアップ | 不足しているスキル(IT・英語・PM等)を補強し、次の機会に備える |
まとめ
- 転職難易度:A(高い)※EYパルテノンはS(最難関)。選考倍率は10〜20倍(パルテノンは30倍以上)
- 部門によって選考内容が大きく異なる。自分の強みに合った部門を選ぶことが最重要
- コンサル特化の転職エージェントの活用が成功率を大きく左右する
- BIG4は4社で選考基準が異なるため、複数社を併願することを推奨
- 不合格でも他のBIG4やアクセンチュアで再挑戦可能。BIG4間の転職も一般的
※ 本記事の選考情報は、各転職エージェント・口コミサイト・公式採用ページ等の公開情報を基に編集部が独自に整理したものです。選考フローや面接内容は時期やポジションにより変更される場合があります。


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