KPMGコンサルティングの年収について、平均年収・部門別の年収差・役職別の年収テーブル・新卒初任給・ボーナス・福利厚生などの最新情報を網羅的に解説します。
この記事でわかること
- KPMGコンサルティングの平均年収とBIG4内での位置づけ
- 3つの主要部門(セクター・コンサルティング・ビジネスイノベーション)の年収差
- 役職別(ビジネスアナリスト〜パートナー)の年収テーブル
- 給与体系(年俸制・固定残業代・ボーナス)の仕組み
- KPMGグループ内の他法人(KPMG FAS等)との年収比較
- BIG4他社との年収比較
- 福利厚生と働き方
- 中途入社の年収目安と転職難易度
KPMGコンサルティングとはどんな会社?
KPMGコンサルティングは、オランダ・アムステルダムに本部を置く世界4大会計事務所「BIG4」の一角であるKPMGグループの日本法人です。2014年に設立された比較的若い法人で、BIG4の中では最も後発ですが、急成長を遂げ存在感を高めているファームです。
公式HP https://kpmg.com/jp/ja/about/kc.html
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2014年 |
| 本社 | 東京・大手町 |
| 従業員数 | 約1,800名 |
| 事業内容 | 経営コンサル・リスクコンサル・DX推進・サイバーセキュリティ |
| 特徴 | BIG4で最も後発だが急成長中。WLBに定評あり |
KPMGジャパン グループの構成
KPMGコンサルティングは「KPMGジャパン」の一員です。グループ内には複数の法人があり、それぞれ年収水準も異なります。
| 法人 | 業務内容 | 年収水準 |
|---|---|---|
| KPMGコンサルティング | 経営コンサル・DX・リスク | 高い |
| KPMG FAS | M&A・事業再生・バリュエーション | 高い(コンサルと同等〜やや上) |
| あずさ監査法人 | 法定監査・アドバイザリー | 中〜高 |
| KPMG税理士法人 | 税務コンサルティング | 中〜高 |
| KPMGあずさサステナビリティ | ESG・サステナビリティ関連 | 中 |
KPMG FASはM&Aアドバイザリーや企業再生を専門とする部門で、KPMGコンサルティングと同等かそれ以上の年収水準です。M&A案件の成功報酬に応じてボーナスが大きくなるため、案件次第でコンサルティング部門を上回ることがあります。
KPMGコンサルティング内の3つの主要部門
KPMGコンサルティングは大きく3つの部門に分かれており、それぞれ業務内容と年収の特徴が異なります。
① セクター部門
クライアントの業界別にチームが編成されている部門です。
| セクター | 主なクライアント | 特徴 |
|---|---|---|
| 金融セクター | 銀行・証券・保険 | 金融規制対応・フィンテック |
| 製造セクター | 自動車・電機・素材 | SCM改革・スマートファクトリー |
| ライフサイエンスセクター | 製薬・医療機器 | 薬事規制・ヘルスケアDX |
| パブリックセクター | 官公庁・自治体 | 行政DX・政策立案支援 |
| テレコム・メディアセクター | 通信・放送・EC | デジタルサービス戦略 |
セクター部門は特定の業界に深い知見を持つコンサルタントが所属しており、業界特化の専門性を武器に高単価の案件を受注しています。
② コンサルティング部門
クライアントの機能・テーマ別にチームが編成されている部門です。
| ユニット | 業務内容 | 年収の特徴 |
|---|---|---|
| Strategy & Operations | 経営戦略・オペレーション改革 | コンサル部門内で最も年収が高い傾向 |
| Management Consulting | 組織変革・チェンジマネジメント | 安定した案件量 |
| Technology Transformation | ERP導入・IT戦略・クラウド移行 | 長期案件が多く稼働率が安定 |
| Customer & Digital | CX戦略・デジタルマーケティング | デジタル人材の需要が高い |
Strategy & Operations(S&O)はKPMGコンサルティング内で最も戦略色が強いユニットで、年収水準もやや高めに設定されています。
③ ビジネスイノベーション部門
比較的新しい部門で、先端テクノロジーや新規事業に特化しています。
| ユニット | 業務内容 | 年収の特徴 |
|---|---|---|
| AI & Analytics | AI活用・データ分析・機械学習 | 専門性が高く年収も高い傾向 |
| サイバーセキュリティ | セキュリティ戦略・SOC構築 | 需要急増で年収上昇中 |
| GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス) | 内部統制・リスク管理 | 安定した需要 |
特にサイバーセキュリティはBIG4全体で需要が急増しており、KPMGでもセキュリティ人材の年収は上昇傾向にあります。
KPMGコンサルティングの平均年収
| データソース | 平均年収(推定) |
|---|---|
| タレントスクエア | 約1,328万円 |
| OpenWork | 約900万〜1,000万円 |
| エンゲージ会社の評判 | 約908万円 |
| ムービン(口コミ推定) | 約900万〜1,100万円 |
BIG4の中ではやや控えめな年収水準ですが、日本の平均年収(約460万円)と比較すると約2倍の高水準です。近年はベースアップを実施しており、他のBIG4との差は縮小傾向にあります。
KPMGコンサルティングの役職別年収テーブル
KPMGコンサルティングは7段階の役職体系を採用しています。
| 役職 | 年次目安 | 年収レンジ | 備考 |
|---|---|---|---|
| ビジネスアナリスト(BA) | 1〜2年目 | 約550万〜650万円 | 新卒入社のスタート |
| コンサルタント | 2〜4年目 | 約650万〜850万円 | プロジェクトの主担当 |
| シニアコンサルタント | 4〜7年目 | 約850万〜1,100万円 | モジュールリーダー |
| マネージャー | 6〜10年目 | 約1,100万〜1,500万円 | プロジェクト責任者 |
| シニアマネージャー | 10〜15年目 | 約1,500万〜2,000万円 | 複数案件を統括 |
| アソシエイトパートナー | 13〜18年目 | 約2,000万〜2,500万円 | パートナー候補 |
| パートナー | 15年目〜 | 約2,500万円〜 | ファーム経営層 |
ポイント
- 新卒初任給はBIG4の中でも高水準:固定残業代(月50時間分)込みで約550万〜650万円
- シニアコンサルタントで年収1,000万円突破が一般的なペース
- マネージャー昇進が変曲点:ここから管理職として裁量労働制に移行
- 昇進ごとの昇給幅はBIG4の中ではやや穏やか:「昇格でドカンと上がる」よりも「ランク内でジワジワ上がる」タイプ
- 最低勤続年数が撤廃済み:以前は各役職に最低勤続年数があったが、2019年に撤廃。実力次第で早期昇進が可能に
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KPMGコンサルティングの給与体系
年俸制+ボーナス
- 基本給(年俸制):役職ごとにレンジが設定。月50時間分の固定残業代が含まれる
- 超過残業代:50時間を超えた分は別途支給申請が可能
- ボーナス:年1回。基本給の1〜1.5ヶ月分が標準。高評価者には特別賞与の上乗せあり
- 評価制度:年2回の評価面談。共通の評価指標に基づき、各部署で最終決定
他のBIG4との給与構造の違い
KPMGの大きな特徴はボーナス比率が低く、ベース給が高いという点です。PwCやデロイトと比較すると、ボーナスの変動幅が小さい代わりに、毎月の給与が安定的に高い構造になっています。
| KPMG | デロイト | PwC | |
|---|---|---|---|
| ボーナス割合 | 低い(1〜1.5ヶ月) | 中程度(2〜4ヶ月) | 中程度(変動あり) |
| ベース給 | やや高い | 標準 | 2025年に引き上げ |
| 固定残業代 | 月50時間分含む | 月25時間分含む | なし(別途支給) |
| 安定性 | 高い | 中程度 | 2025年改定後は向上 |
年収の安定性を重視する方にとっては、KPMGのベース給が高く・ボーナス変動が小さい構造は魅力的です。
関連記事
KPMG FASとの年収比較
KPMGグループ内には、M&A・事業再生を専門とするKPMG FASも存在します。
| KPMGコンサルティング | KPMG FAS | |
|---|---|---|
| 業務内容 | 経営コンサル・DX・リスク | M&A・DD・バリュエーション・事業再生 |
| 平均年収 | 約900万〜1,100万円 | 約1,000万〜1,300万円 |
| ボーナス | 安定(1〜1.5ヶ月) | 案件成功報酬で変動が大きい |
| 働き方 | 比較的安定 | 案件のピーク時はハード |
M&A案件に携わりたい方で、成果に応じた高報酬を重視するならKPMG FAS、安定性と幅広い経験を重視するならKPMGコンサルティングがおすすめです。
BIG4他社との年収比較(30歳推定)
| ファーム名 | 30歳推定年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| デロイト トーマツ | 約1,100万〜1,400万円 | BIG4最高水準。グループ売上も最大 |
| PwCコンサルティング | 約1,000万〜1,300万円 | Strategy&部門はさらに高い |
| EYストラテジー&コンサルティング | 約900万〜1,200万円 | パルテノン部門が戦略案件 |
| KPMGコンサルティング | 約900万〜1,100万円 | ベース給が高く安定。WLBに強み |
KPMGコンサルティングはBIG4の中では4番目のポジションですが、ワークライフバランスや年収の安定性を含めた総合的な評価では遜色ありません。また近年は給与テーブルの引き上げを実施しており、差は縮小傾向です。
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KPMGコンサルティングの福利厚生
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 確定拠出年金 | 会社が掛金を拠出 |
| 健康保険ポイント | 年間約5万円分のポイントが付与(健康関連に使用可) |
| リモートワーク | テレワーク制度が充実。出社頻度は比較的少ない |
| 育児支援 | 育児休暇・短時間勤務・ベビーシッター補助 |
| 出張手当 | 手厚い出張手当が支給される(口コミ多数) |
| グローバル研修 | KPMGグローバルの研修プログラムに参加可能 |
| 健康支援 | 定期健康診断・メンタルヘルスサポート |
| 資格取得支援 | 業務関連資格の費用補助 |
KPMGの強み:ワークライフバランス
BIG4の中でKPMGはワークライフバランスに最も定評があるファームです。OpenWorkの残業時間データでも平均44時間と、デロイト(約59時間)やPwC(約52時間)と比較して短い傾向にあります。
コンサルとして高年収を得ながらも、プライベートの時間を大切にしたいという方にとっては最もバランスの良い選択肢です。
KPMGコンサルティングの新卒初任給
| 学歴 | 初年度年収(推定) |
|---|---|
| 学部卒 | 約570万円 |
| 修士卒 | 約600万円 |
※月50時間分の固定残業代を含む。別途ボーナスあり。
BIG4の新卒初任給は各社ともに近い水準ですが、KPMGは固定残業代が50時間分と他社(デロイト25時間・PwCなし)より多く含まれている点は留意が必要です。
KPMGコンサルティングへの中途転職の年収目安
| 入社パターン | 想定ポジション | 年収目安 |
|---|---|---|
| 20代後半(コンサル未経験) | コンサルタント〜シニアコンサルタント | 約650万〜1,000万円 |
| 30歳前後(コンサル経験者) | シニアコンサルタント〜マネージャー | 約1,000万〜1,400万円 |
| IT・セキュリティ人材 | コンサルタント〜マネージャー | 約700万〜1,300万円 |
| KPMG FAS志望(金融経験者) | コンサルタント〜マネージャー | 約900万〜1,500万円 |
転職難易度
KPMGコンサルティングの転職難易度はA(高い)ですが、BIG4の中では最も門戸が広いファームとされています。2014年設立と後発のため組織拡大フェーズにあり、コンサル未経験者の採用にも積極的です。
特にサイバーセキュリティ・AI・データ分析の領域では専門人材の需要が高く、技術バックグラウンドを持つ方は優遇される傾向にあります。
よくある質問
Q. KPMGはBIG4で一番年収が低い?
A. データソースによりますが、BIG4の中では年収がやや控えめとされることが多いのは事実です。ただし、ベース給が高くボーナス変動が小さいため年収の安定性はBIG4で最も高いです。また、WLBの良さを考慮すると「時給」で見た場合は他のBIG4と遜色ないという声もあります。
Q. KPMGの昇進は遅い?
A. 以前は各役職に最低勤続年数が設定されていましたが、2019年に撤廃されました。現在は実力次第で早期昇進が可能です。ただし、昇格時の年収ジャンプ幅は他のBIG4よりやや穏やかで、「ランク内でジワジワ上がる」タイプです。
Q. KPMGコンサルティングとKPMG FASの違いは?
A. KPMGコンサルティングは経営コンサル・DX・リスク管理などの幅広いコンサルティング業務を行います。KPMG FASはM&A・事業再生・バリュエーションに特化しています。年収はFASのほうが案件次第で高くなりますが、KPMGコンサルティングのほうが安定的です。両社は同じKPMGジャパングループ内にあり、プロジェクトで連携することも多いです。
まとめ
- 平均年収:約900万〜1,300万円。BIG4の中ではやや控えめだが日本平均の約2倍
- ベース給が高くボーナス変動が小さい安定型の報酬構造
- 3部門体制(セクター・コンサルティング・ビジネスイノベーション)で幅広い領域をカバー
- ワークライフバランスがBIG4で最も良い(平均残業44時間)
- サイバーセキュリティ・AI領域は需要急増で年収上昇傾向
- 2014年設立の後発ながら急成長。組織拡大フェーズで中途採用に積極的
- KPMG FASはM&A特化の高年収ポジション。同じグループで連携可能
- 固定残業代が月50時間分含まれている点は他のBIG4との比較時に留意
※ 本記事の年収データは、OpenWork・エンゲージ会社の評判・各転職エージェントの公開情報等を基に編集部が独自に整理したものです。実際の年収は個人の経験・評価・役職・所属部門等により異なります。






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